PayPayは、スマートフォンのアプリに表示したバーコードや、お店に置かれたQRコードを使って支払うサービスです。使い始めるまでにやることは、アカウントの登録、残高のチャージ、レジでの操作の3つに分かれます。この記事では、PayPay公式サイトとヘルプで確認できた範囲(2026年10月時点)で3つを順に追い、本人確認と残高の種類も整理します。かざして払うタッチ決済との違いを先に知りたい人は、タッチ決済とコード決済の使い分けを整理した記事から読むと全体がつかめます。
公式の始め方ページによると、支払える場面は店頭のほか、ネットサービスや公共料金にも広がっていますが、ここでは店頭で使えるようになるまでを扱います。
アカウント作成は5つの入口から選ぶ
PayPayヘルプ「利用方法(登録から支払いまでの流れ)が知りたい」(2026年10月時点)では、新規登録の方法として次の5つが案内されています。
- 携帯電話番号で新規登録
- Yahoo! JAPAN IDで新規登録
- ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOの携帯電話回線を利用して新規登録
- Googleアカウントを利用して新規登録
- Appleアカウントを利用して新規登録
公式の始め方ページの流れでは、登録方法を選び、[はじめる]をタップして電話番号を認証し、AppleやGoogleのアカウントで認証するか、パスワードを設定すると登録が完了します。同じヘルプには「SMS認証コードを受信できる端末(スマートフォンのご契約)が必要です」と書かれているため、SMSを受け取れない端末だけで登録を進めることはできません。
公式の始め方ページでは、安全性を高めるために携帯電話番号を利用して本人を確かめている、と説明されています。ただし、これはあとで説明する「本人確認(書類を使った手続き)」とは別のものです。電話番号の認証が済んでいても、書類の本人確認は未完了の状態から始まります。
残高を入れる手段と手数料の有無
PayPayで店頭払いをする場合、基本になるのはアプリの中のPayPay残高です。公式の「PayPay残高にチャージ」ページ(2026年10月時点)で案内されているチャージ方法と手数料は次のとおりです。
- 手数料なし:銀行口座(公式の推奨)、PayPayカード(本人認証サービス(3Dセキュア)登録済みが条件)、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでの現金(両行の口座は不要)、PayPayクレジット、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金、振込チャージ
- 手数料がかかる場合あり:ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは毎月初回が無料、当月2回目以降はチャージ金額の2.5%(税込)
チャージの上限金額は、本人確認が完了している場合で、銀行口座が過去24時間100万円・過去30日間200万円、ATMとPayPayクレジットが過去24時間50万円・過去30日間200万円と案内されています(2026年10月時点)。また、支払いのときに残高が足りないと、あらかじめ決めた最小チャージ金額をその場で入れて支払いを済ませる「オートチャージ」も設定できます。
手元にすぐ使える銀行口座がない場合でも、セブン銀行ATMかローソン銀行ATMなら現金で残高を入れられます。まずATMで少額を入れて店頭払いを試し、使い続けると決めてから銀行口座を登録する、という順番でも始められます。
レジでの2通りの払い方
PayPay公式の店頭支払いページ(2026年10月時点)では、払い方が2つに分かれています。どちらになるかはお店の設備で決まります。
バーコードを見せて店員に読んでもらう
- ホーム画面の[支払う]を選びます。
- 表示された画面を店員に見せ、バーコードを読み取ってもらいます。
- 読み取りが終わると支払いが完了します。
店頭のQRコードを自分でスキャンする
- ホーム画面の[スキャン]を選びます。
- お店に置かれたQRコードを読み取ります。
- 支払う金額を自分で入力します。
- 画面を店員に確認してもらってから[支払う]を選びます。
公式ページでは、インターネットにつながっていない状態でも支払える「オフライン支払い」も案内されています。上限は1回50,000円、回数は過去24時間で5回・過去30日間で20回とされています(2026年10月時点)。スマートウォッチの画面にコードを出して払う方法は、スマートウォッチでPayPayを使う手順と制限をまとめた記事で扱っています。
本人確認を済ませると広がること
PayPay公式の本人確認ページ(2026年10月時点)では、本人確認とは「PayPayアプリの登録を行ったのが登録者本人で間違いないか確認すること」と説明されています。本人確認をするとできるようになることとして、次の4つが挙げられています。
- 迅速に全額補償を受けられる
- PayPayステップの付与対象になる
- 銀行口座からチャージ・送金ができる
- 使えるサービス・お店が広がる
使える書類は、マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書、在留カード、特別永住者証明書のいずれか1点です。申請方法はICチップの読み取り、カードに書かれた情報の入力、書類の撮影から選べ、公式によるとICチップ読み取りでの申請は最短当日、それ以外は数日程度かかるとされています。
本人確認は登録の必須工程ではありません。店頭で残高払いをするだけなら、未完了のままでも始められます。友だちへの送金や、後述する「PayPayマネー」の受け取りを使いたくなった時点で手続きをする、という進め方もできます。
残高の中身は4つに分かれる
アプリでは残高が1つの数字で表示されますが、公式記事「PayPay残高の種類やそれぞれの違い」(2026年10月時点)では、中身が次のように区別されています。
- PayPayマネー:登録した銀行口座、ATM、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金などからのチャージ分です。本人確認が必要で、出金でき、有効期限はありません。
- PayPayマネー(給与):給与の支払いを受けてチャージされる分です。本人確認が必要で、出金できます。
- PayPayマネーライト:PayPayカード、PayPayクレジット、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いからのチャージ分などです。本人確認は不要ですが、出金はできません。
- PayPayポイント:買い物などでもらえるポイントです。出金はできず、期間限定のものには30日〜180日の有効期限があるとされています。
送金については、公式ヘルプ「PayPay残高を送る・受け取る」によると、3種類のマネーは友だちに送れますが、PayPayポイントは送れません。「PayPayマネー」を送るには本人確認が必要で、受け取る側が本人確認をしていない場合は、PayPayマネーを送ってもPayPayマネーライトとして受け取ることになります(2026年10月時点)。
はじめる前の確認
アプリを入れる前に確かめておきたい点です(2026年10月時点の公式案内に基づく)。
- SMSを受け取れるスマートフォンがあるか:登録にはSMS認証コードの受信が必要です。
- 最初のチャージ元をどれにするか:銀行口座、コンビニATMの現金などから1つ決めておくと、登録後すぐに残高を入れられます。
- よく行くお店の払い方:バーコードを見せる店か、QRコードを読む店かで、レジでの操作が変わります。
- 本人確認をいつするか:出金や送金、PayPayマネーとして残高を持ちたい場合は、手元の書類で申請します。
ほかのコード決済アプリとの手順の違いが気になる場合は、au PAYの登録から支払いまでを整理した記事と見比べると、サービスごとのチャージ元や支払い画面の違いがわかります。