EVERING(エブリング)は、Visaのタッチ決済に対応した指輪型のプリペイド決済デバイスです。株式会社EVERINGが発行し、公式オンラインストアのほかNTTドコモでも取り扱われています。この記事では、支払いの仕組み、4つのシリーズと料金プラン、充電がいらない理由、使える場所、チャージの上限とサイズの決め方を、公式ストアとドコモの製品ページの記述をもとに2026年10月時点の情報で整理します。
残高をチャージして指輪で支払うプリペイド式
EVERINGは、公式ストアの商品ページで「VISAプリペイド(チャージ式)」と説明されています。専用アプリに登録したクレジットカードから残高をチャージし、その範囲内で、Visaのタッチ決済マークのある店舗の決済端末にリングをかざして支払う仕組みです(2026年10月時点)。
チャージ元に登録できるのは、公式ご利用ガイドによるとVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの日本国内発行のクレジットカードで、ドコモの製品ページではデビットカードとプリペイドカードの利用は推奨されていないと注記されています。アプリではオートチャージも設定でき、紛失したときは鍵マークから利用停止と再開を切り替えられます。
NFCで決済端末と通信する流れはスマートリングで支払う仕組みと使える場所を整理した記事で説明しているので、本記事ではEVERING固有の料金と条件に絞ります。
4つのシリーズと定額・スタンダードの2プラン
ドコモの製品ページによると、2026年10月時点でEVERINGにはColors、Designs、ZC、MATTEの4シリーズがあり、それぞれに月額で使う「定額プラン」と、本体を購入して有効期限まで使う「スタンダードプラン」があります。同ページの価格(税込)をまとめると、次のとおりです。
シリーズ | 定額プランの月額 | 最低契約期間 | スタンダードプランの価格 | 有効期限 | サイズ(US) |
Colors | 395円 | 2年間 | 11,000円 | 3年間 | 5.0〜13.0(0.5刻みなし) |
Designs | 495円 | 2年間 | 14,850円 | 3年間 | 5.0〜13.0(0.5刻みなし) |
ZC | 660円 | 2年間 | 21,450円 | 4年間 | 4.5〜13.0(0.5刻みあり) |
MATTE | 1,200円 | 2年間 | 38,500円 | 4年間 | 4.5〜13.0(0.5刻みあり) |
素材はColorsとDesignsがジルコニアセラミックにエポキシ樹脂を組み合わせたもの、ZCがジルコニアセラミック、MATTEがマット表面処理を加えたものです。
定額プランは最低契約期間の2年間を過ぎると1か月ごとの自動更新になり、期間中に解約すると24か月分の利用料金から支払い済みの分を差し引いた解約料金がかかるとされています。メーカー保証は2年間で、紛失交換保証が含まれます。スタンダードプランの有効期限はアクティベーション(初期設定)から数え、メーカー保証は1年間、紛失交換保証は購入時に2,640円(税込)で付けられる有償オプションです。どちらも契約後にもう一方のプランへ切り替えることはできないと明記されています。
公式オンラインストアのZCとMATTEの商品ページでは、有効期限を6か月・2年・4年から選ぶ形で価格が表示されています(2026年10月時点)。ドコモの製品ページとは料金の見せ方が異なるため、購入先で表示されるプランと期限を確認してから選んでください。
電池を持たず決済端末から電力を受け取る
EVERINGに充電がいらないのは、リングが電池を持たず、決済端末から電力を受け取って動く設計だからです。公式ご利用ガイドでは「決済端末からの給電を受け、動作いたします」と説明され、Google Playのアプリ説明でも、内部のICチップがリーダーからの電波に反応する仕組みのため充電が不要とされています。ドコモの製品ページの共通仕様では、通信方式はNFC(ISO/IEC 18092、ISO 14443 A)、充電は「不要」です(2026年10月時点)。
電池残量を気にする必要はありませんが、画面や通知はなく、残高や決済履歴はスマートフォンのアプリで確認します。アプリの推奨動作環境はiOS 14.2以降、Android 11.0以降で、登録にはSMSを受信できる日本国内の携帯電話番号が必要です。1つの電話番号で作れるアカウントは1つとされています。
防水は5気圧防水で、公式ストアでは着けたまま手を洗ったりシャワーを浴びたりできると案内されています。素材は金属不使用とされていますが、ZCのSILVERは表面処理にごく微量の金属が含まれると注記されています。
Visaのタッチ決済が使える店と対象外の取引
使えるのは、Visaのタッチ決済マークがある日本国内の店舗です。ドコモの製品ページでは、コンビニ、スーパー、飲食店、商業施設、公共交通機関など全国230万台以上の端末(Visaの2023年末時点の情報)で使えるとされています(一覧の店舗でも使えない場合があると注記あり)。
対象外の取引も示されています。公式ご利用ガイドによると、ガソリンスタンド、レンタカーや有料道路など決済後に金額が変わる可能性がある取引、予約販売、定期購入などの継続課金、日本国外の店舗では使えない場合があります。
公共交通機関では、Visaのタッチ決済に対応した改札にリングをかざして乗車できます。運賃は利用日の翌日以降に残高から引かれるため、当日中に利用額以上の残高を入れておく必要があり、残高不足のまま翌朝を迎えると改札での利用が制限されるとされています。SuicaやPASMOのような交通系ICの機能は持たないので、交通系ICを指輪で使いたい場合はスマートリングで改札を通る方法を整理した記事で違いを確認してください。
ドコモの製品ページによると、EVERINGでの決済の累計上限額はVisaのガイドラインに基づき100万円です。有効期限内に累計上限に達した場合は無償で新しいリングが送られ、有効期限は交換前のものを引き継ぐとされています(2026年10月時点)。
チャージの上限額と購入前のサイズ確認
公式ご利用ガイドとドコモの製品ページによると、1回にチャージできる金額は3万円、1か月では12万円、保有できる残高は10万円までです(2026年10月時点)。Google Playのアプリ説明では、1回の利用金額の上限は1万円で、店舗ごとに条件が異なるとされています。資金決済法に基づく表示には、チャージした残高は原則として払い戻しできないと記載されているので、解約前に使い切る前提で考えておく必要があります。
サイズはUSサイズで4.5〜13の18サイズ展開で、ColorsとDesignsは0.5刻みがありません。公式ストアでは、本体購入時に使えるクーポン付きのリングサイザーで自宅で測る方法が案内されています。サイズ交換はアクティベーション前で商品到着日を含む7日以内の申請に限り1回だけなので、登録前にはめ心地を確かめることが大切です。
購入経路は公式オンラインストアとドコモショップの2つで、ドコモショップでは引換えクーポンを購入し、公式オンラインストアでコードを入力して注文する流れです。決済機能のある他のスマートリングと並べて検討したい場合は、国内で買える決済機能付きスマートリングの一覧も参照してください。
まとめ
EVERINGは、残高をチャージして指輪で支払うVisaのタッチ決済対応のプリペイド式スマートリングです。2026年10月時点の要点は次のとおりです。
- 料金: 4シリーズに、月額395〜1,200円の定額プラン(最低契約期間2年間)と、11,000〜38,500円のスタンダードプラン(有効期限3年間または4年間)があります。
- 充電: 電池を持たず決済端末から電力を受け取るため不要です。
- 使える場所: 日本国内のVisaのタッチ決済マークがある店舗と対応する改札で、ガソリンスタンドや継続課金は対象外です。
- 上限: 1回3万円、月12万円のチャージ上限と、10万円の残高上限があります。
価格やプラン、使える場所は変わることがあるため、申し込む前に公式オンラインストアとドコモの製品ページで最新の表示を確認してください。