スマートウォッチを比べようとすると、機種の数が多すぎて手が止まりがちです。けれども実際には、どのメーカーを選ぶかで「つなげるスマートフォン」「手首での支払い方」「充電の間隔」の3つがほぼ決まります。この記事では、Apple、Google、Samsung、Garmin、HUAWEI、Fitbitの6社について、2026年10月時点の各社公式ページで確認できた代表機種の仕様を1枚の表にまとめ、メーカー単位で候補を絞る手順を示します。順位は付けません。

メーカーを先に決めると比べる項目が減る
スマートウォッチの仕様表には、画面の明るさや防水性能、センサーの種類など多くの項目が並びます。ただ、毎日使ううえで後から変えにくいのは、対応するスマートフォン、決済の仕組み、電池の持ち方の3点です。この3点はメーカーやOSの系統でおおむね共通するため、機種を見る前にメーカーを絞ると比べる作業が軽くなります。
表には各社の代表機種を1つずつ載せました。同じメーカーでも、モデルによって決済の対応や電池持ちは変わります。Appleに決めたあとのモデル選びはSE・Series・Ultraの違いを比べた記事で扱っています。
6社の代表機種を並べた比較表
表の値は、2026年10月時点で各社の仕様ページとヘルプから読み取れたものです。電池持ちは各社が条件を決めて測った目安で、通知の量や設定次第で短くなります。右端の列は、各社の製品ページが前面に出している使い方を短くまとめたものです。
メーカー(代表機種) | 対応スマホ | タッチ決済・Suica | 電池持ちの目安 | 公式が打ち出す使い方 |
Apple(Apple Watch Series 12) | iOS 27以降のiPhone 11以降 | Apple Pay。Suicaは日本で購入したSeries 2以降 | 通常使用で最大24時間 | iPhoneと組み合わせて使う |
Google(Google Pixel Watch 5) | Android 12.0以降(iPhoneは非対応) | Google ウォレット。Suica・PASMOは日本で購入した端末 | 常時表示で最長30時間(41mm)・40時間(45mm) | GeminiやGoogle ウォレットを手首で使う |
Samsung(Galaxy Watch9) | Android 13以上・メモリ1.5GB(iOSは不可) | Google ウォレット。Suica・PASMOは日本で購入した端末 | 最大40時間(常時表示オフ) | Samsung Healthで睡眠や運動を記録する |
Garmin(Venu 4) | iPhone・Android | Garmin Pay・Garmin PayのSuica | スマートウォッチモードで約12日間 | 80種類以上のスポーツアプリで運動を記録する |
HUAWEI(HUAWEI WATCH GT 6) | Android 9.0以降・iOS 13.0以降 | 仕様ページに記載なし | 通常使用で約21日間(46mm) | 充電の回数を減らして着け続ける |
Fitbit(Fitbit Versa 4) | iOS 16.4以降、Android 11.0以降 | Google ウォレット。Suica対応 | 6日間以上 | Google Healthアプリで記録を見る |
表を縦に見ると、対応スマホの列で2つのグループに分かれ、電池持ちの列では「時間」で書くメーカーと「日」で書くメーカーに分かれます。次の章から、この2つの切れ目を順に見ていきます。
手持ちのスマホで候補は半分になる
最初に効くのは対応スマホの列です。Apple Watchは、Appleの仕様ページでiPhoneとの組み合わせが前提とされています。反対に、Google Pixel Watchは公式ヘルプに「iPhone はサポートされていません」と明記され、Galaxy WatchもSamsung日本のサポートページでWatch4以降はiOS端末とペアリングできないと案内されています(2026年10月時点)。
残るGarmin、HUAWEI、Fitbitは、iPhoneとAndroidのどちらでも使えます。つまりiPhoneを使っている人の候補はApple、Garmin、HUAWEI、Fitbitの4社、Androidの人はApple以外の5社です。ただし「つながる」ことと「すべての機能が使える」ことは別で、通知への返信などはOSによって差が出ます。iPhoneで他社の時計を使う場合の制限はiPhoneと組み合わせる時計の選び方、Android側はAndroidで使う時計の機能差で詳しく扱っています。
支払いは3つのウォレットのどれを使うかで分かれる
決済の列は、使うウォレットで見ると整理しやすくなります。AppleはApple Pay、GoogleとSamsungとFitbitはGoogle ウォレット、GarminはGarmin Payと、仕組みが3つに分かれます。
Google ウォレットのヘルプでは、ウォッチでSuicaやPASMOを使うにはFeliCa対応のWear OSウォッチが必要で、Pixel Watch(初代)から5、Galaxy Watch6以降などが挙がり、いずれも日本で購入したものに限られます(2026年10月時点)。Fitbitはこのヘルプとは別に、Google HealthヘルプでVersa 4やCharge 6などがSuica対応とされています。
Garmin日本公式のGarmin Payのページでは、国内で登録できるカードとしてPayPay銀行・三菱UFJ銀行・ソニー銀行のVisaデビットカードが挙がっており、Visaクレジットカードは対象外とされています。Garmin PayのSuicaは発行と同時に最低1,000円のチャージが必要です(2026年10月時点)。手持ちのカードで払いたい人は、ウォレット側の条件まで確かめてから選ぶと安心です。
HUAWEI WATCH GT 6は、日本の仕様ページに決済機能の記載がありませんでした。支払いを手首で済ませたい人は、表の決済の列に対応の記載があるメーカーから選ぶことになります。
「時間」で書くメーカーと「日」で書くメーカー
電池持ちの列は、単位そのものが違います。Apple、Google、Samsungは時間で示し、表の公称値はいずれも48時間に届きません。Garmin、HUAWEI、Fitbitは日数で示し、Venu 4の約12日間やGT 6(46mm)の約21日間のように1週間を超える値もあります。
ただし数字の条件はそろっていません。Pixel Watch 5は常時表示をオンにした値、Galaxy Watch9は常時表示をオフにした値、Garminはスマートウォッチモードの値です。
Fitbit Versa 4の公式仕様には「バッテリーライフは6日間以上」とある一方、測定が途切れないよう2〜3日に一度の充電がすすめられています(2026年10月時点)。睡眠まで記録したい人は、最大の日数より「いつ外して充電するか」を先に決めておくと、記録の抜けを減らせます。
自分に合うメーカーの絞り方
表の対応スマホ・決済・電池持ちの3列を、次の順に当てはめると候補が絞れます。
- スマートフォンのOSで外す。 iPhoneならGoogleとSamsungが外れ、AndroidならAppleが外れます。
- 手首で払うかを決める。 払うなら、使いたいカードや交通系ICがそのウォレットに入るかを確かめます。Suicaが目的なら、日本で購入した端末かどうかも条件になります。
- 充電の間隔を決める。 毎日の充電で困らないならApple・Google・Samsungも残り、充電を減らしたいならGarmin・HUAWEI・Fitbitの日数を比べます。
メーカーが決まったら、その中のモデル差を各社の製品ページで確かめてください。表は代表機種1つずつの比較なので、仕様の更新や新しいモデルの登場も見込みつつ、他の製品とも比較しながら検討するのがおすすめです。